お知らせ

2017年08月29日

老人事業部

特別養護老人ホームあけはま荘

刺又

隣近所が皆知り合いで、交通の関係もあってか入れ替わりが少なければ、悪い事はすぐ知れ渡ることになります。そうした理由で、とは言いませんが、志にかかわらず自分を律することが日常だった時代は過去のものとなったのか、近頃ではなんとも物騒な話が珍しくもなく飛び交っています。

 

某障がい者施設で起きた衝撃的な事件が報道されたのは昨年の事でした。別の土地であった事件をことさら取り上げる気もないのですが、他人事ではないのも事実です。事件以降、防犯訓練が福祉施設において必須事項となりました。

 

とある日、地区の駐在さんと施設の話し合いがあり、7月4日に防犯訓練が行われました。

当日は台風が日本を縦断ということで開催も心配されたのですが、暴風雨も昼過ぎには通り過ぎ、夕刻に予定通り執り行われたのでした。

 

場所はいつも職員会で使わせていただいているデイサービス。職員が遠巻きに見ている先には見慣れない道具があります。今回の訓練の要、刺又です。

本訓練では、不審者が現れたときに臨機応変な役割分担(対応、通報、撃退、避難誘導etc.)が出来る様にします。通報のタイミングは“不審者だと判断したら”。「実は問題なかった」より「あの時ああしていれば」になる方が問題なので。続報が重なる事は問題なし、だそうです。事件か事故かを問われるので答え、またその際には、いつ・だれが・どこで・なにを、を伝えるようにとのことです。

また、刺又は一つだけではなく、2~3つで追い立てる事が効果的。刺又が足りない時にはモップや椅子等を使う事も効果的。消火器も重要な武器です。掴まれないように頭や足を狙い、引いたり押したりして追い詰めます。制圧できればそれにこしたことはないのですが、追い出すことができれば御の字。ご利用者だけではなく、職員自身の生命も守るように。身を守る事が最優先です。

あ、追い出した後は、不審者の特徴と共にその旨を通報する事も忘れずに。

 

今回はあからさまな不審者への対応でした。本当に怖いのは一見わからないという場合なのかもしれませんが、疑心暗鬼になってしまっては元も子もありませんね。

 

次回「あけはま荘」は9月5日頃更新予定です。

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